2006年10月22日

ぐろりんの日本語講座

妊娠のプロセスは

射精→受精→着床


単純に考えるとそうなってしまうのですが、実はこの辺り自然の物だけに科学では割り切れない事実も起こります。そもそも卵子は基本的に1個しか作られないが、精子なんて何億と言う単位で作られます。そのうちの1個しか卵子ちゃんと合体する事が許されないのです。

さて不妊治療の一環で人工授精体外受精とありますが、漢字の違いに気付きました?

そう授精受精。手偏が付くか付かないか・・・・で、この違いはどこで起こる?と言うと手偏が付く場合は、あくまで人工的に受精させる。要は言葉悪く言えば無理やり受精させる訳です。

ところで最近、代理母騒動?が元で様々私も勉強してたのですが、どうやら不妊症の親からは不妊症の子供が産まれる。即ち不妊までしっかりと遺伝してしまう様です。

と言っても不妊症の親全員から・・・と言うのではなく、ここで問題となるのが体外受精よりもさらに一歩進んだ顕微授精。そう、ここで気付きました?後者の方には手偏が付きますね?それが大きな違いなのです。

体外受精とは単純に言うと卵子と精子を試験管に入れて放置して、自然に受精するのを待つ訳ですが、あまりに極端に精子の数が少ない、運動率が低い、成熟した卵子が取れない・・・などの場合は試験管で受精するのを待っていてもなかなか受精してくれない。それで顕微授精と言って顕微鏡下で人工的に授精させる訳です。この方法の確立により今まで子を持つ事を諦めざるを得なかった様な人でも子が持てる様になったのです。が、中に不妊症の子供が産まれる・・・と言うデータが最近になって出てきた模様です。


そもそも生物には種の保存と言う名の本能が備わってます。だからこそ人間も我が子が欲しいと言う思いに走るのかな?と思うのですが、この世界には同時に自然淘汰と言う名の厳しい掟も存在します。犬やネコなら不妊とは無縁!ではなく、どんな動植物の世界でも子が持てない。即ち生殖能力の弱い物がおります。

生殖医療の発達のお陰で生殖能力の弱い者でも子を持つ夢が叶えられる様になったのは非常に有難い事です。勿論高度不妊治療が悪である!と言いたい訳ではありません。ただ顕微授精の技術確立の裏側で多少の形成不全や運動能不全でも受精卵が作れてしまう事があり、そう言う受精卵によって授かった子供に不妊の遺伝子が受け継がれてしまうと言う問題も起きているのは事実です。面白い物で体外受精する場合に受精卵の育ち具合からグレード1、グレード2・・・などとランク分けされますが、これ必ずしもグレードの高い受精卵であれば妊娠できるとは限らないのです。

と言うのも受精卵を着床させるには赤ちゃん迎える為の部屋の準備の方こそ必要な訳です。即ち子宮と言う名のベビーベッドと子宮内膜と言う名のベビー布団。これがきちんと用意されていれば着床するのですから。

それから代理母ですが、代理母には代理母の卵子を使うサロゲートマザーと依頼者夫婦の卵子と精子を用いるホストマザーの2種類あります。サロゲートマザーの場合は代理母の卵子を使うので遺伝子学的にも間違いなく代理母の子供ですが、ホストマザーの場合は依頼者の卵子を使うので異質の遺伝情報を持つ受精卵です。臓器移植を受けると必ず拒絶反応を起こしますが、どうやらそれと同様の世界がある様です。即ち我が子を懐妊するよりも他人の子を懐妊する方が何かとリスクが高いのだそうです。

それに胎児は懐胎者の血液と栄養で育ちますし、胎盤通じて免疫を受け取ります。ホストマザーの場合、遺伝学上の親とは全く違う性質を譲り受ける事になる訳ですから、例え五体満足で産まれて来ても将来的に遺伝学上の異常配列等から奇病を起こす可能性も否定出来ないのだそうです。しかもサロゲートマザーよりも歴史の浅いホストマザーの場合は、クローン同様安全性についての十二分なデータも無い。実は結構怖い世界なのだそうで・・

代理母容認派の意見として少子化社会を救う為に・・・と言うのをよく聞くのですが、経済活性の為には金の無い奴に金払え!と言っても無理である以上、金持ちに如何に無駄遣いさせるかそれこそが鍵な訳です。だったら少子化社会も同様の事が言えるのではないのでしょうか?

要は産める奴が5人でも6人でも産んでくれたら少子化社会は救えるのです。大体、今の日本って別に子供を産みたくない訳じゃないけど安心して産み育てられる環境に無い。だからこそ産みたがらない。それこそが原因な訳で、周囲を見渡してもあともう1人くらい欲しかったけど・・・なんてヤツ結構います。だったら、そう言うヤツこそ救い出す方が少子化社会をより早く抜け出せると私は思う訳です。

少子化と代理母とを同ライン上で語るのはあまりに短絡的だし危険だと私は考えます。

某クリニックの医者曰く子の持てない弱者を締め出すしかしない日本社会に対して不満だそうですが、この辺りは何度も言う様に自然淘汰と言う厳しい掟と考えたが妥当ではないのでしょうか?医者も神様で無い以上、全ての人を救い出す事は出来ない。どうしても限界点と言う物はあると思うし、それは仕方の無い事ではないでしょうか?別に弱者を排除すれば良いと言うのではなく、何らかの事情で生殖能力が弱くなったのは誰の責任でも無い。むしろ犬やネコと違い、様々な知識等を持つ分、子作り以外に道を見出すことも大いに可能だと思う訳です。人としての幸せは子を持つ以外にもあるでしょうから。

しかも、この医者、先日朝日新聞のどうみる代理出産と言うコラムの中で代理母もAID(非配偶者間人工授精)も逃げ隠れせず堂々やりましょう!と行うが、結局出産後も連絡くれる人は1割程度に減ってしまうのは残念であるなどと言っていたが、私に言わせれば1割にまで減ってしまう原因の追求の方が大切ではないのか?と。

私自身も原因不明の不妊で長い間通院してましたが、その医者と縁を切りたいとは思いません。本当にそのクリニックで世話になり良かった・・・と心から思えるのなら自ら縁を切ってしまう事は考えられませんから。その原因も考えず代理出産推奨と言うのは・・・誰か、この医者逮捕した方が良いのでは?

それでもどうしても・・・と言うのであればリスクの低いサロゲートマザーによる代理母ならば容認しても良いかもしれません。これなら自分自身の血は継ぎませんからスタイル崩したくないけどぉ・・・などと言う身勝手な理由で依頼する者もいないでしょうから。
posted by ぐろりん at 20:57| 大阪 ☁| Comment(7) | TrackBack(3) | VELENOSO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
すげー気付きませんでした。
漢字ってすごいなあ、改めてびっくりしました。

精子と卵子、確かにそういう生き残れたモノ同士がくっついて子供が誕生するのだから、命が芽吹くんですね。実にいい話です。つまりそれ以外は自然淘汰...これもいい言葉です。
それにちなんで、自浄作用されて欲しいですね。代理で騒ぐ馬鹿なムカイとかも。
Posted by テツ at 2006年10月23日 09:14
そもそも、どんな立派な遺伝子を持っていても子宮がなければ誕生しない命な訳ですから「実母はただ産んだだけ・・・の代理母なんかではなく私の方こそふさわしい」言わんばかりの理屈にも腹が立ちますしね。

ついで言うとバカ向井の主張するDNAや遺伝子と言う物はそもそも普遍性な物ではなく、極めてアテにならない世界ですよね?かつて大活躍したチェコのヤナ・ノボトナと言うテニスプレーヤーは教師一家に生まれ育った娘ですし、ピート・サンプラスだってスポーツ選手の一家に生まれ育った訳でもないのに一流のアスリートとしての資質に恵まれた。一方長島監督の息子は一流でしたか?ジャンボ尾崎の息子もプロゴルファーの試験に毎年落ち続けてるし・・・

それこそ元を正せば成熟した卵子と元気な精子を持つ両親だからこそ誕生した筈の子なのに、何故か生殖能力の弱い子が誕生してしまったり・・・どこかでDNAの掛け違いって引き起こされるものなので、それを戸籍に求める方がメチャクチャな理屈だと言わざるを得ない。
Posted by ぐろりん at 2006年10月23日 10:37
体外受精の場合、精子と卵子を入れるのは試験管じゃなくてシャーレです。
昔は知りませんが、少なくともここ10年くらいは
シャーレのはずです。

不妊であるだろう子供を産んだ私は
人として親として鬼のような存在ですね。
でも産んでしまったものは戻しようが無いし、
100%不妊が確定したわけではないので、
自分が産まれた事をどう判断するかは
本人に任せようとは思います。
不妊なんて子供が欲しいと望んだ段階で
初めて出てくる問題ですからそれはその時に
また考えるしかないです。
治療環境もどのようになっているかもわからないから、
病気もほとんどせず、元気に生まれてきてくれたことだけでも
ありがたい事だと思っていますから。
最も将来的にはどんな病気になるかわかりませんが、
それは治療と無縁で生まれた子だって同じことです。

どうであれ、本来なら生まれて来る事はなかった子ですけど、
(ウテメリン投与、帝王切開もしてるしね)
少なくとも自立するまでは生きてて楽しいな、
と思うことが少しでも多くなるように
育てたいとは思っています。
Posted by さらら at 2006年10月23日 10:54
男女の性について何も知らなかった時代は
夢と憧れだけで相手を思慕して結ばれた。
男は力を鼓舞し、女は情愛を武器にした。
恋は美しいもの、尊いものであったはずで
時代や場所によっては厳しい掟もあった。
もちろん女性にとって出産は大きな試練を
覚悟して臨み耐えたものが生き残った。
心身ともにそんな思いまでして産んだ自分の
子供を虐待なんて出来るものだろうか。
私達が微にいり細にいり知ってしまった事は
良かったのか悪かったのかは分からない。
でも今のように親殺し、子殺し、幼児虐待は
昔は少なかったように思う。親の身勝手で
中絶させられる子は年間40万人を超えるという。
神への冒涜の仕返しが来る気がしてならない。
Posted by 播磨屋 at 2006年10月23日 12:55
不妊や不妊症などを合体しなかった?
Posted by BlogPetのぐろちゃん at 2006年10月23日 13:46
※さららさんへ
今はシャーレかな?昔は体外受精=試験管ベビーと言ってましたので・・・

顕微授精で産まれた子全員、そして不妊治療の末に授かった子全員が不妊症であると言う訳ではありませんよ。気を悪くされたらごめんなさい。

男性不妊の中には造精機能の明らかに劣る人や異常精子ばかり作り出してしまう人がいます。これらは自然受精は絶対不可能だったのですが、顕微授精の世界では卵子に直接精子を注入させるので、子を儲ける事が可能になったその裏側でそんな弊害まで生じてしまったと言うだけです。

造精機能の悪い人や異常精子ばかり作られるのは遺伝子の損傷が原因で起こる物なので、損傷した遺伝子を子供に設け継がせてしまい結果不妊症の子供を作り出す事に成功すると言う訳なのです。なので別に私自身は顕微授精で子を儲けること自体を悪とは言いません。

ただ、どんな世界でも限界点はあるのでは?現時点で合法とされるAID始め代理母、卵子提供ecc.全て認めていけば子供の持てない人はいなくなります。しかしそんな世界が果たして幸せなのか否か?

何度も言う様に先天性の遺伝子疾患が原因で不妊となってる人は不妊症の子供しか作れません。AIDや卵子提供で産まれた子供は片親と血の繋がりがありません。ホストマザーによる代理母なら遺伝子学上、間違いなく自分の子でしょうが、妊娠・出産は自然の物だけに科学で割り切れない事実もある以上、子供に生まれながらの十字架を背負わしているのも事実なのでは?

そう言うのを考えた時に「何が何でも子供を!」と言う考えを押し付けが結果的に様々なリスクを犯し、もっと大切な物を見失う気がすると言いたい訳です。なので子を持つ為の手段を増やすよりは、子供のいない幸せの追求の仕方を増やす方が良いのでは?そう思う訳です。
Posted by ぐろりん at 2006年10月23日 13:54
そういや今朝も新聞にありましたね。3歳の男の子の体重が7キロ。大統領の半分以下の体重じゃねぇか!どんなガリガリやったんや?で想像を絶しましたね。ところで女性の姓が違ってたので、ここ内縁の妻なのかしら?

因みに育児とは精神的、肉体的、経済的と全ての要素が満たされていないと出来ません。今の虐待の多さも子育てしづらい世の中の責任も半分はあると思いますよ。親だけが悪い訳じゃないんです。

今時の専業主婦は密室の中の孤立した育児を強いられますし、これでは育児ノイローゼになりなさいと説いてる様なものですし、また男どもは相変わらず仕事に忙し過ぎて育児にほとんど参加せず・・・不況が元で多数の社員をリストラ。そのお陰で1人1人の仕事の量が増え、余計帰宅時間が遅くなってる所もありますし・・・

昔の様に直系家族が主流だった場合は良いのです。自分以外にも爺や婆が手助けしてくれたし、隣近所の人たちも今よりは近所付き合いが盛んだった分、手助けも望めた。ところが今時は核家族が主流。隣の人は何する人ぞ。隣人関係の希薄化が元で、母親1人が密室の中で孤独な育児を強いられる・・・少子化社会の最大原因は、まさしくそう言う所にある物で、代理母容認派の意見ともなれば「不妊で悩む人を救い出せば少子化社会は救えるのだ!」と言わんばかりで、これはどう言うものか?と・・・

Posted by ぐろりん at 2006年10月23日 14:15

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